「三位一体なる神」

2022年8月7日主日礼拝説教梗概

聖書:コリント人への手紙第二 13章13節

説教:安藤友祥主任牧師

『神は霊であり、唯一全能の主である。神は永遠に父と子と聖霊の三位一体であって、その本質において同一であり、力と栄光とを等しくする。』


 三位一体である神様を完全に理解し、人間の言葉で表現する事、解説、説明する事は出来ません。なぜなら神様は人知をはるかに超えた方であり、人間が完全に把握、理解する事は出来ないからです。教会はその歴史の中で、三位一体である神様を「神秘」であると表現しました。ですが、そこで思考停止したわけではなく、聖書が明確に教えて下さっている神様について、はっきりと理解し、完全には理解できないが、確かに三位一体であるという結論に達しています。

 神様の性質について告白しているウエストミンスター信仰告白第4問「神は、その存在・知恵・力・聖性・義・慈しみ・まことにおいて、無限・永遠・不変の霊です」。三位一体なる父と子と聖霊の神様は、この神様についての性質を、すべて完全に、同じように持っています。そして三位一体の神様の中に、優位性や順位がありません。

 神様の三位一体を知る上で大切な事は、神様の中にそれぞれの働きがある人格が存在し、その人格同士に、愛に満ちた交わりがあると言う事。その愛の交わりをされる神様が、私達を知り、私達に働きかけ、私達に関わってくださいます。神様は三位一体の神様全体で、神様の計画を進めておられます。そして、その計画には私達の救いが含まれています。

 父なる神様が計画し、イエス様がその命をもって実行された。その救いが聖霊の働きによって、私達に適用される。三位一体の神様が総動員で、私達を愛し、救い、新しい命を与え、新しい生き方へと導いて下さっています。その三位一体の神様は、知識として理解する対象ではなく、生きた交わりを人格的に持ち、信頼し、関わるべき神様です。確かに三位一体を人間の限界ある知恵では理解できません。ですが、信仰を持って神様と関わる中で、確かに三位一体であり、三位一体の神様との関わりを私達は体験していきます。知識で理解するのではなく、信仰の体験を通して知っていく、経験していく事柄であると言えます。

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