「あなたもあなたの家族も救われます」
2025年11月2日 主日礼拝説教梗概
聖書:使徒の働き16章11~34節
説教:安藤友祥主任牧師
第二回伝道旅行でピリピに到着したパウロ。ピリピにはユダヤ人の会堂なく、安息日にユダヤ教の人々が集まっている祈りの場所に向かいます。紫布の商人で神様を敬うリディアと出会い、パウロが語る時に、神様はリディアの心を開かれ、パウロが語る福音の言葉に心を留めるようにされました。神様が心を開いて初めて救いに与ります。救いは神様のわざだという事をこの箇所は教えます。
パウロ達は、占いの霊に憑かれた女奴隷と出会います。彼女はパウロたちを見つけると後について来て17節に書かれている言葉を叫びます。この言葉、間違ったことを言っているわけではなさそうだけれども、非常にあいまいな言葉であることに気が付きます。この占いの霊に憑かれた女性が語った事は、福音的要素が無い言葉でした。さらには、占いは神様が忌み嫌うものであり、悪霊の働きと言えます。そのような悪霊との関りを誤解されたくないとパウロは占いの霊を追い出したのではないでしょうか?
悪霊追い出しをきっかけにパウロ達は逮捕され投獄されます。真夜中、パウロ達が賛美していると突如大きな地震、牢屋の扉が壊れ、つなぎとめていた鎖も壊れるような強い地震が起こりました。囚人が脱獄したと勘違いした看守は自害しようとします。彼が死ぬ前に引き止めるパウロの声が響きます。逃げ出していない囚人を見て震えながらパウロとシラスの前にひれ伏し、「救われるためには、何をしなければなりませんか」と問います。二人が賛美していた時に起こった、大地震もなにか超自然的な介入を感じたのかもしれません。パウロ達は牢屋の扉が壊れ、鎖が外れても逃げ出しませんでした。地震は、パウロ達を救うためではなく、結果として、看守と看守の家族が救われるために神様が起こされた地震でした。
パウロは質問に答えます。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」と。看守の家族もともに福音を聞き、救いを体験します。31節は、一見、自分が救われたら家族も必然的に、自動で、セットで救われると読みたくなるかもしれません。けれども、そうではなく、自分を出発点として、祝福の基として、家族が福音を聞くきっかけとして、用いられていきます。大切なのは、一人一人が御言葉に触れる機会を恵みとして受け取ること。そして、その時に、神様によって心開かれ、福音を受け取る事です。
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