「あなたは幸いです」
2024年11月3日主日礼拝説教梗概
マタイの福音書 16章13~20節
説教:安藤友祥主任牧師
この箇所に書かれている事は、歴史的な告白であると言えます。教会とはどのような集まりか?と考える時に、「同じ信仰を告白している共同体」だと答えられます。そして、この時、ペテロがした信仰告白を、教会はイエス様に対して告白し続け、この信仰告白をする共同体として、教会は存在しています。
イエス様は最初、人々のイエス様に対する理解を確認しました。世論はイエス様に対して肯定的な理解であり、神様から遣わされた預言者的存在。そして過去に居た人の再来という認識。やがて来る真の王キリストに先立ってくる人だと考えていました。続けてイエス様は弟子たちに確認します。「あなたがたはだれだと言いますか?」16節。シモン・ペテロが答えます。「あなたは生ける神の子キリストです」イエス様は誰かのよみがえりでもなく、神様の子なる方であり、来るべき新しい王。キリスト本人である方だと告白するのです。あなたこそまことの王であり、約束された救い主であると。
この告白を聞いたイエス様は、シモン・ペテロに答えられます。「あなたは幸いです。」祝福の宣言です。では、何が幸いなのでしょうか?今ペテロがイエス様にすることが出来た告白。人の知識や経験では到達できない、イエス様に対する真の理解、そして告白が出来たのは、他でもない、神様の導きだと教えるイエス様。その神様の恵みと導きがペテロにあることを喜び、祝福されるのです。イエス様を王であり、救い主キリストであると理解し、告白できるのは、神様の働きかけ、みわざなのだとイエス様は教えられます。
この時ペテロがした告白。イエス様が新しいまことの王である方、キリストだと告白する人々を集めた、新しい共同体をイエス様が作られるという宣言が理解されます。やがて建て上げられる新しい共同体。そしてそれはイエス様が「わたしの」と言われる共同体。人類の最後の敵である死やその脅威さえも、勝つことは出来ない存在として、死にも勝利した共同体として生まれるのだとイエス様は言われるのです。
この箇所でイエス様がされた宣言通りに、イエス様ご自身が、死に打ち勝ってよみがえって下さった。そしてイエス様によって新しい命を与えられた人々が集まる共同体。教会が確かにイエス様によって生み出されたことを思うのです。
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