「無条件の愛に生きる」
2022年12月11日主日礼拝説教梗概
聖書:ルカの福音書6章27~36節
説教:住友曉伝道師
イエス様を信じる弟子たちに語られた「平地の説教」の2回目です。20節~26節では「弟子としての神様に対する態度」が語られ、今日の箇所では「弟子としての人に対する態度」が語られています。テーマは27節と35節にある「弟子であるあなた方は敵を愛しなさい」です。27~31節までに、7つの愛の行為の命令、32~34節がその補足、35~36節でまとめとなっています。
イエス様は、聖霊によって行うことが出来るようになるとしたキリスト者の愛の行為を7つ示されました。
①あなたがたの敵を愛しなさい。②あなたがたを憎む者たちに善を行ないなさい。③あなたがたを呪う者たちを祝福しなさい。④あなたがたを侮辱する者たちのために祈りなさい。⑤あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬も向けなさい。(復讐してはならない)⑥あなたの上着を奪い取る者には、下着も拒んではいけません。求める者には、だれにでも与えなさい。取り戻してはいけません。(気前よく与えなさい)⑦人からしてもらいたいと望むとおりに、人にしなさい。
イエス様が言われた「愛」とは、ギリシャ語でアガペーと書かれた愛で、それは神様が人間に示す愛のことです。その愛は人道的、感情的な愛や自己愛とは異なる、無償の愛、不変不朽の愛、無条件の愛を表します。イエス様が命じられたこの愛の命令が神の国のルールです。
このイエス様の愛の命令は単なる教えや理想論ではありません。主はそのことをご自身で実践し示されていかれます。主イエスはやがて裏切られ、虐げられ、十字架にかかります。それは私たちの罪を赦すための父なる神様のご計画でした。イエス様は鞭打たれ、唾を吐きかけられ、上着をはぎ取られ、下着も兵士たちによって奪われ、誰のものにするかくじ引きが行われました。手足を釘で打ち付けられたイエス様は自分を十字架につけた者たちのために苦しみの中、「父よ、彼らをお赦しください。彼らは自分が何をしているのかが分かっていないのです」と祈られました。主なるイエス様は、世の常識と真逆の無条件の愛の姿、最高の模範を示されたのです。
私たちは、このイエス様の無条件の愛ゆえに罪赦され救われています。無条件の愛に生かされている私たち自身もこの世においてその愛を示していかなければなりません。
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