「渇くことのない水」
2023年7月2日主日礼拝説教梗概
ヨハネの福音書 4章1~26節
説教:安藤友祥主任牧師
前回のニコデモとは対照的な存在であるサマリヤ人の女性と出会い、対話されるイエス様の姿を見ます。ユダヤ人とサマリヤ人は通常付き合いをしないのに、あえてそこに関わりに行かれるイエス様。イエス様はこの女性が抱えていた渇きを知り、そして、その渇きを癒すために出会われました。
女性は生活の中に問題を抱えていました。そしてその問題は彼女の渇きから来るものでした。私たち人間は神様との関わりでしか埋める事、癒すことが出来ない渇きを持っています。神様との関係の回復、愛、聖霊が与えられることで初めて満たされ、癒される渇き。けれども、私たち人間は、その渇きを神様以外のもので満たそう、癒そうとしてしまいます。結果として本当の意味での癒しを経験できず、もっともっとと苦しみを重ねてしまいます。彼女の渇きは愛への渇きであり、結果、彼女は周りの人との関係も壊れてしまい、現在は不品行の罪の中に居ました。
そんな彼女にイエス様は出会ってくださいました。イエス様はご自身がその渇きを癒し、生ける水、その人の内側で湧き続ける水を与えることが出来ると話されました。ヨハネ7:37~39でイエス様は、その水とは聖霊であると教えられています。
女性はイエス様の言葉に自分の罪を探られました。そして話題を逸らそうとします。イエス様は私たちに罪の自覚を迫る方です。その人の中にある渇き、罪の問題に目を向けさせ、そこに解決を求めさせます。そしてイエス様こそが、その問題に解決を与える方であることを知ります。問題を示し解決へと導く。私たちもイエス様に問題が示される時、正直、しんどい経験をします。けれども同時に、目の前に解決を与えてくださる方がいるのだと知るのです。
4節には「行かなければならなかった」と書かれています。イエス様は確かなご計画のうちに、この女性に出会うために行動してくださいました。女性の渇きを癒すため、解決を与えるために、あえてユダヤ人が選ばない道を選んでくださいました。ニコデモとの対話同様に、しつこいまでにアクションされるイエス様の姿を見ます。イエス様の魂の救いへの熱心を私たちは見ます。そしてその愛は私たちにも向けられ、その愛で愛されています。
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