「喜び歓迎するイエス」

2024年7月28日主日礼拝説教梗概

ルカの福音書 9章1~17節

説教:安藤友祥主任牧師

 

 イエス様は9章に入り、弟子たちに具体的な訓練をされます。ここに至るまで、弟子たちはイエス様と共にいましたが、何か具体的な働きはしてきませんでした。イエス様は12人を呼び集め、悪霊を制し、病を癒す権威を与え、町々を巡って神の国を宣べ伝える働きへと遣わされました。この時、イエス様は3つのルールを与え送り出します。イエス様はこの体験を通して、弟子たちが自分の必要を知っていてくださり、与え養ってくださる神様を知り、体験することを通して、より信頼する事へと導かれようとしています。それは、いつもイエス様がされていた事であり、イエス様が父なる神様を信頼するように、弟子たちにも信頼してほしいと願ったと考えられます。

 弟子たちはイエス様の言葉の通りに活動し、その活躍は領主ヘロデの耳に入るほどでした。ヘロデは自分の耳に入って来るイエス様の噂を聞き、いったい何者かと興味を持ちます。この「イエスとは何者か?」と言う問いは8章では湖を鎮めたイエス様を見て弟子たちが言った言葉です。この時点では、弟子もヘロデもイエス様が何者かという事について答えを見いだせていないと言えます。

 イエス様は旅から戻った弟子たちを休ませようとベツサイダ地方にひそかに移動しますが、群衆がそれに気づき押し寄せます。その群衆をイエス様は喜んで歓迎し、教え、癒されました。日が暮れる頃、弟子たちはこの群衆の世話に不安を感じ、解散させようとイエス様に提案します。ですがイエス様が弟子たちに「食料の用意をしなさい」と言われます。弟子たちは目の前の状況、現実を受け止め、自分たちに今無いもの。食料や具体的に調達する資金に不安を覚えます。ですがイエス様はそこに備えられていた食料をもって神様をほめたたえ、5つのパンと2匹の魚を弟子たちに割いて与え、群衆を満腹にさせました。弟子たちは先の旅で神様が必要を知り養ってくださることをしる体験をしていたのに、それを忘れ、不安になってしまいました。ですが彼らはイエス様の言葉を聞き、従った結果、イエス様の奇跡を体験したのです。私たちも弟子たちのように現状を知り、限界を感じ嘆くかもしれません。そこにイエス様がおられ、その言葉に聞き従うときに、イエス様はみわざをなされます。イエス様は私たちを知り、必要を知り、与えてくださる信頼すべき方です。

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