「いのちのことば」

2025年6月8日 主日礼拝説教梗概

聖書:使徒の働き5章12~42節

説教:安藤友祥主任牧師

 

 美しの門での癒しの出来事をきっかけとしたペテロとヨハネの逮捕。ユダヤ指導者たちはイエスの名において教え、語ることを禁止します。けれども使徒達は語ることをやめず、イエス様を信じる人々が増えていくエルサレム。神様は癒しの奇跡を起こされ、病や穢れた霊に憑かれた人たちが回復を体験していきます。民衆からの尊敬が高まっていく中、それに妬みを覚える大祭司をはじめとする指導者たち。彼らは神殿の中で教えている使徒たちを逮捕し留置場にいれます。そして最高議会を招集し、この使徒たちの問題に関しての議論を始めます。

 時同じくして、神様は使いを送り、不思議な力をもって使徒たちをみな留置場から解放します。解放された弟子たちは逃げるのではなく、神殿でイエス様の事を教え、証しし続けます。それは、20節に書かれている、留置場から解放された時に御使いから言われた言葉「行って宮の中に立ち、人々にこのいのちのことばをすべて語りなさい」に従った結果でした。

 最高議会は使徒たちを留置場から引き出して議会に立てようとしましたが、留置場には誰も居ないとの報告。続いて入る使徒たちが神殿で教えているという報告。当惑の中、最高議会は使徒たちを再び逮捕し議会に立たせます。使徒たちに大祭司は問いかけます。なぜ語ってはいけないと言ったのに語っているのか?そして、イエスの血の責任を我々に負わせようとするのか?使徒たちははっきりと語ります。人に従うのではなく、神に従うのだと。そして、最高議会の人々にも使徒たちはいのちのことばを語ります。使徒たちは血の責任を負わせる、復讐しようとしているのではなく、最高議会の人々にも悔い改めを迫り、救いへと導こうとしているのです。イエス様と同じく、目の前の人の救いを願って行動します。ただこの言葉を最高議会は受け入れず使徒たちを殺そうとします。ここに人間の罪が現れます。

 ガマリエルの進言によって最高議会は使徒を鞭で打ってからイエスの名によって教えてはいけないと釘を刺しつつ釈放します。けれども、使徒たちは人に従うのではなく、神に従い、福音を宣べ伝えることをやめません。そこには聖霊による励ましと力、イエス様から与えられた役割に生きる姿があります。私たちにも委ねられているいのちのことばを大胆に証し、与えられている新しい命で証しの生活をしていきたいのです。

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