「生き方を変える出会い」
2025年10月12日 主日礼拝説教梗概
聖書:ルカの福音書19章1~10節
説教:安藤友祥主任牧師
今日開いている箇所は、「イエス様との出会いは、何をもたらすのか?」という事を私たちに教えています。これまでのルカの福音書の文脈で見る時に、ザアカイは非常に特殊な立ち位置に居る人物だという事が見えてきます。ザアカイは「取税人」「かしら」「金持ち」「罪人」という肩書を複数持っている人物。これらの肩書は、福音書の中で2つのグループに分かれていました。取税人、罪人と呼ばれる人々は、イエス様から受け入れられ、愛を受け、救いを体験する出来事で紹介されてきた人々。対して、金持ち、かしら、指導者など人々の上に立つ立場の人々は、イエス様を受け入れず、イエス様に反発する姿を見せてきました。また「金持ちが救われるのは不可能だ」というイエス様の言葉も聞いたばかりです。またザアカイと先週の盲人。この二人に共通点が多くあることに気が付きます。二人を対比というよりも、二人は一つの問いへの答えとして、書かれています。
木に登っていたザアカイを見つけたイエス様はザアカイの客となると言われます。そしてこの5節には、神様のご計画や神様の必然とも言える、「しなければならない」というニュアンスの言葉が使われています。このイエス様の言葉に町中の人々がつぶやきました。イエス様への幻滅です。けれどもザアカイはイエス様との出会いを通して、8節でこれまでとは違う生き方をする宣言をします。イエス様はこの出来事のまとめとして10節の言葉を言われます。この言葉はエゼキエル書34章に書かれている言葉です。散らされた神の民を神様自らが、救うために、集めるために、探すために来られるという預言。そして、イエス様は自分がしていることを、そのことなのだと宣言しています。
ザアカイは5節のイエス様の言葉を聞いて、喜んで迎えました。まずイエス様からの恵みがあり、それを喜んで受け入れる時、ザアカイは神の国が求める生き方へと変えられています。またイエス様はザアカイを救うため犠牲を払われました。犠牲を払ってまで、私達と関わろう、愛そうとしてくださるイエス様を喜んで受け入れるなら、私たちは変わります。それは普通に考えるなら「損」や「損失」と思う事もあるかもしれません。けれども、そのようなこの世の価値観を越えた、神様の価値観。自分の人生の用い方。持っているものの用い方がある人生だと教えます。
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