「嘆く祈り」
2025年10月19日 主日礼拝説教梗概
聖書:第一サムエル記1章1~20節
説教:安藤友祥主任牧師
第一サムエル記1章からハンナの捧げた祈りに目を向けます。この祈りはどのような状況の中で生み出され、そしてこの祈りはどのような事に繋がっていった祈りでしょうか?ハンナが生きていた時代は、さばきつかさたちが活躍していた時代です。イスラエルは約束の地カナンに入り、神様から与えられた律法に従って生きているはずの時代。けれども、それぞれが神様の目から見て良い事ではなく、自分から見て良い事を行っていました。
ハンナはエルカナという人物の妻であり、この家にはもう一人の妻であるペニンナが居ました。二人の妻の関係は悪かったことが書かれています。ハンナの胎は主によって閉じられていたために子どもが居ない。対してペニンナには複数の子どもが与えられていました。結果として、毎年シロで行われる神様への礼拝の時。それはエルカナ一家にとって悲しみの時になってしまっていました。
悲しみに暮れるハンナは一人、神様に祈ります。ハンナはそれまで自分の抱えている気持ちや、いら立ちをエルカナにもペニンナにもぶつけては来ませんでした。ペニンナはハンナをいじめていましたが、ペニンナに仕返しもしてきませんでした。ハンナは、つのる憂いといら立ちの心で神様の前に行き祈ります。けれどもハンナの祈っていた内容は、復讐や呪いの祈りではなく、私の心を知ってください!自分は今このような状況に置かれています、どうかこの私を顧みてください。私に子どもが与えられましたら、その子の一生を神様にささげると。自分の心を神様の前に注ぎす祈りでした。
心を注ぎだして祈ったハンナ。神様に自分の持っている憂いやいら立ちを、神様にゆだねることが出来た結果、表情が変わりました。そして家に帰ってから、ハンナに念願の子どもが授けられたと書かれています。ハンナは、あの時に注ぎだした祈りが聞かれたという確信を持っていたのです。自分の妊娠の事を始め、すべての事を神様が支配しておられると。
最後に、この時神様がハンナに与えられた男の子サムエルは、イスラエルの暗黒時代の中、イスラエルの王様になる人を導く人としての働きをしていきます。ハンナの祈りが神様のご計画の前進に繋がっていったのです。ハンナの祈りと信仰を用いて、ご計画を進められたのです。祈ることは、神様への信仰告白と同時に、神様の働き、計画に入れられていくことです。
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