「聖であるためどう生きるか」
2024年10月20日礼拝説教梗概
聖書:ペテロ第一の手紙 2章11~25節
説教:安藤啓子牧師
この手紙は、ペテロが読者たちに彼らの生涯を通して、迫害を受け苦しむ時に、神様への信頼と従順において成長するように励ますことを目的としています。そこで具体的には、苦しみの只中にいる彼らに、あなた方の今の苦しみはイエス様を証しするためのものと受け止めて耐え忍ぶようにと励まします。そして、手紙の中で「散って寄留している選ばれた人たち」「あなたがたは旅人、寄留者なのですから」という、旧約聖書の中で神様に選ばれたイスラエルの人々やアブラハムの一族を表す言葉を用いて。ペテロは今迫害されているあなた方は、イエス様を通して、今やアブラハムの子孫に属していると言う事を伝えます。
そのあなたがたは、神様のあわれみを証しできるように、罪深い欲望を断ち切るだけではなく、異邦人の中にあって、立派にふるまい続けるべきであると勧めるペテロ。
そして、13節から始まる勧めの大前提は、<主のゆえに従いなさい>です。それらを実践する時に心がけることで大切なことは、まずイエス様がそうされたように私たちも主に倣って行動するという姿勢です。
神様との関係のゆえに苦しみに耐えることは「恵み」であるとペテロが言ったとき、そのような苦しみを味わう人は神様から報いを受けるということ。その報いとは、彼らの終末論的な相続財産、つまり将来の救いです。
23節は、イエス様の罪のなさは容易に達成されたものではないことを強調しています。イエス様は、世の敵意や憎しみから離れて、反対を赦さない孤立した空間で暮らしていたわけではありません。むしろ、「侮辱」やひどい苦しみに直面しました。
最後に、この手紙の読者だけではなく、私たちも確かに自分たちの魂の牧者であり、監督者である真の救い主であるイエス・キリストのもとに帰った者たちです。ですからこれから先、どの様な苦しい迫害や困難が押し寄せてきたとしても、イエス様から離れることなく、イエス様の教えと導きに生涯お従いすることを願い祈り求める者とされましょう。
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