「互いに愛し仕え合う」

2025年3月30日礼拝説教梗概

聖書:ペテロ第一の手紙 4章7節~11節

説教:安藤啓子牧師

 

 冒頭の「万物の終りが近づきました」というこの言葉が意味するのは何でしょうか?「贖いの歴史」で考えるところの<神様の計画する主な出来事>は、すでに起こった事だということです。クリスチャンはイエス様を、私の救い主と信じ、主によって新しくされた者たちです。神様はいつの時代でも、このすべての信者に、主の再臨を待ち望む姿勢を求めておられるお方です。だからペテロは、終わりがすぐそこまで来ているなら、それに応じたキリスト者としての生き方を選び取るようにと導いているのです。

 神様がクリスチャンに求めているのは、①「先ず落ち着いて、謙遜な態度」で祈り続けることです。この信仰による祈りは、神様を呼び求め、従う祈りへと繋がります。それによって時がどんなに悪くても、状況の中で力と導きを得ることができます。そして②「何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです」とあります。その愛の実践として9節から11節までが語られて行きます。③「不平を言わないで、互いにもてなし合いなさい。」このもてなしには、犠牲が必ず伴います。でも聖霊の神様のお力添えで、神様を自分の喜びとできるとき。神様の愛のお心で物事を捉えられるように変えられていき、神様の前に喜びがあることが大きな原動力となり、私たちを突き動かして愛のわざとなるのです。

 また私たちは、それぞれ神様から霊的な賜物として、才能や能力を受けています。そして、その賜物をもって、お互いに助け合い支え合いながら仕えます。またその奉仕は、神様がお与えになった力に応じて行うようにと言われています。人には向き、不向きがあります。その時々によって、できること・できないことも変わってきます。だからこそ、神様が私たちに既に与えていて下さるその賜物を、それぞれの力に応じて精一杯お互いの為に用いて、仕え合いながら神様の恵みの良い管理者となりたいですね。

 多くの賜物の中から語る事と奉仕する事が取り上げられ、必要なことが教えられています。神様によって語られたことばを語るとき、また、備えてくださる力によって、ふさわしく奉仕できる時、そこに力あるわざがなされるのです。このように私たちが、神様の指示に従ってその命令のままに動くときに、教会全体で調和のとれた奉仕ができるようになるのです。

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