「この恵みの中で」
2025年6月29日礼拝説教梗概
聖書:ペテロ第一の手紙 5章12節~14節
説教:安藤啓子牧師
ペテロはこのシルワノに口述して、シルワノがこの手紙を書いています。この手紙は、重要な主題を述べるにしては<簡潔>なものです。しかしその内容は、<勧め>であり励まし慰めるものであり、<神のまことの恵み>をあかしすることが主なる目的です。ペテロの口述を読み手に分かり易く、簡潔に書く賜物をシルワノが持っていた事の恵みなのでしょう。
ペテロがこの手紙において証しした<神のまことの恵み>は、人々の信仰と希望が確実なものであることを保証しています。そこに示された恵みは、私たちは主イエス・キリストの死と復活によって新しく生まれ、生ける望みを持つ者とされたことです。
そして14節前半では、「愛の口づけをもって互いにあいさつをかわしなさい」とあります。この<愛の口づけ>をもってかわす挨拶は愛と善意の表現であり、これによって神の家族としての一体感を強く表わすことができたのです。そのような温かい歓迎をした交わりの中で、自分も相手もお互いに受け入れられたと感じるのは恵みです。
14節後半、手紙を結ぶに当たって、教会内での相互の愛をしっかり持っているようにと勧めているペテロ。そして私たちは、キリストにあって初めて平安が与えられます。平安の内に私たちは神様の恵みによって生きるという、信仰のあり方をしっかりと捉えてまいりましょう。
さて、この5章にわたる手紙は、ペテロがイエス様から直接聞いた教え、直接目撃したみわざ。その後ペテロ自身が自分の歩みを通してかみしめ、味わい、経験してきた様々なことで書き記されています。そして、熟考してきたことなどで満ちているのです。この手紙を書きながら、ペテロは祈り続けていたことでしょう。むしろペテロが彼らの為に祈っていたからこそ、この手紙を書き始め祈りをもって結んでいるのです。彼らに勧めている事柄は、彼自身が聖霊の神様の力によって実践している事だと認識して、ペテロの良き模範にならう者となりたいと願わされます。そこですぐできる事として、「キリストにある○○さんに、平安がありますように」と、お互いのために名をあげて祈り合うことが挙げられます。今日から新たに一言祈り合ってから、新しい一週間の歩みを教会から始めてみませんか。
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