「真理のことば」

2022年3月20日礼拝説教梗概

聖書:ヤコブの手紙1章9~18節

説教:安藤啓子牧師

 貧しい境遇にあるクリスチャンと富んでいるクリスチャンの両方に向けて、励ましの手紙を送るヤコブ。クリスチャンにとって試練にあうことは、揺るがない確固たる品性を得るための機会だと捉えている。なぜなら、試練に耐え抜いたクリスチャンには、「いのちの冠」という報酬が約束されている。この報酬は、永遠に神と共にあることの喜びである。
 13節で、あなた達が知り、信じている神は、あなた達を誘惑するようなお方ではないと断言する。神は、あなた達の心が神に拠り頼んだ者となっているか、それを明らかにするために試練を与えるお方だと語る。しかし、試練に間違った態度で臨む人は、自分を正当化するために、神は我々に罪を犯すように誘惑するといって、神を非難する。従って、ヤコブは、私たちが誘惑を受ける時、神が自分を試しているのだという思い違いをしてはいけないと諭す。
 18節で、神の良い賜物の優れた例として,ヤコブは神が「真理のことばをもって私たちをお生みになりました」という事実を宣べる。福音のことばによるキリスト者の誕生、霊的な意味での「新生」を意図していた。子どもの誕生の目的とは、神がこれまで与え続けてこられた「良い賜物」における「第一のもの」初穂としてキリスト者が立つこと。具体的には、聖霊の助けを頂いて私たちは、イエス様を自分の救い主と信じ、受け入れることが出来ている者たちです。すでに救われている人達の信仰を堅くすることです。そして、新しくされているのに、そうでないように思い込ませようとする力に負けてはいけません。私たちは神様の確かな約束、真理のことばによって救われているという事実に生きているのです。それだけではなく神は、誘惑に会う人間を理解してくださり、神の御子イエス・キリストは、人を理解し助けることのできるお方。今、私たちはイエス様が与えて下さる新しい命で生きているので、罪のうちを歩み続けることはない。私たちが新しく生まれたこの真理のことばに対して、しっかりと応答することによって成長させて頂こう。

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