「主の臨在がなければ」
2021年1月10日礼拝説教説教梗概
聖書:出エジプト記33章12~16節
説教:安藤友祥牧師
今日の箇所は神様とイスラエルの民の間に未だかつてない出来事が起こり、モーセがとりなしている場面です。神様と契約を結んだイスラエル民族。神様はモーセに神様の臨在のしるしである幕屋建設についてシナイ山の頂上で教えていました。時同じくして山のふもとでは、モーセがなかなか戻ってこないことを理由に民衆が金の子牛をつくり、偶像礼拝を捧げてしまいました。契約を破った民に対して怒る神様。この出来事をきっかけに神様はイスラエル民族と一緒には行かないと伝えました。
これまで神様が共に居てくださった事を実感し旅をしてきたイスラエル人にとって、これは衝撃的な神様からの言葉でした。モーセは神様に懇願します。神様からの約束の言葉を思い出しつつ、あなたの民を心にとめて下さいと。あなたが一緒に行かないのであれば、私たちを導き上らないでくださいと。確かに約束の地があるという事も聞いている。エジプトから救い出された過去もある。十戒をはじめ律法を与えられている。けれども、今現在、今この時に神様が共に居なければ何の意味もないという事をモーセは理解していたのです。約束の地に行く事以上に大切な事は神様が共に居る事でした。
今日の箇所を開くときに聞こえてくることは、神様の臨在へのモーセの懇願です。神様が共に居なければ導き上らないでというほどまでの熱心。ここで私たちも問われるのです。私たちはモーセのように神様の臨在を求めているのかと。
今の私たちはこの世界において神の臨在を求め行うことは、キリストのように私たちが生きることです。周りの人たちは、神の民である私たちを通して神様を見ています。私たちはキリストの証人だからです。私たちは問われるのです。私たちのしていることは、イエス様が今の状況のなかで喜んで行われることなのか?と。
主の臨在が共にあって導いて下さらなければ、私たちはどこにも行くことは出来ません。神の民として何もすることは出来ません。モーセがそうであったように、神様だけが頼りなのです。神様の臨在を求めて参りましょう。
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