「与えられた保証」
2021年7月4日礼拝説教梗概
聖書:エペソ人への手紙1章3節~14節
説教:安藤友祥主任牧師
11節に入りますと、「私たち」と同じ神様が愛する者、キリストの血によって贖われた人々に与えられる権利に目を向けさせます。御国を受け継ぐものとなったと。神様は計画を立てるだけではなく、それを確かに実行する力も持っておられる方です。口だけではなく、有言実行できる。そしてすでに、これまでも計画通りに事を進められてきておられます。13節で使われている証印と言う言葉。神様によって救われた者には、神様が「私のものである」とひとりひとりに神様のしるしをつけて下さっています。以前は罪の奴隷であった者が、解放されて、神様の所有物とされています。パウロは出エジプトのイスラエルの旅と教会の歩みを重ねて書きます。キリストの贖いによって罪の奴隷から解放された教会は、イスラエル同様に相続すべき約束の地を目指してこの地上での旅を続けます。教会の相続はキリストにあって一つに集められ、神様と和解した世界です。神様は明確に旅のゴールは示されています。けれども、そこに至るまでの詳細は事前に伝えていません。神様が私たちに求めている事と、私たちが求めることは時としてかみ合わない時があります。私たちは目で見て安心し、信じたいと願います。対して神様は見ないで信じるものは幸いだという視点です。神様が約束の地に導きあがるという約束の言葉に信頼し、見えていなくても信じる、信じぬく、神様に従い通す。そのような信仰者を神様は求めています。やがて来る贖いの完成、救いの完成の時まで、教会も荒野の旅を続けます。けれども、荒野を旅する事が目的ではなく、あくまで荒野の旅は経過点だという事も忘れてはいけません。荒野の中を、神様とともに約束の地に向かって歩んでいる最中です。神様が共に居るという事は、必ず約束の地に入る事が出来る。導き入れられるという事の保証です。共に居るどころではなく、神様である聖霊が与えられ私たちの内に住んでくださっています。聖霊が与えられている。この事は私たちが神様の祝福を、確かに御国を受け継ぐことの保証です。
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