「心の目を開いて」
2021年7月11日礼拝説教梗概
聖書:エペソ人への手紙1章15~23節
説教:安藤友祥主任牧師
今日ともに開いている箇所は、パウロから教会への祈りです。そしてその祈りは、エペソ教会に限らず、現代の私たちにも必要な祈りであり、同時に私たちが祈るべき祈りです。パウロは三位一体の神様をほめたたえる頌栄を書き送った後にエペソ教会に感謝の言葉を送ります。神様が働いて下さり、教会がイエス様への信仰に立ち、全ての聖徒への愛がある教会へと成長していたからです。健全に成長していると知った教会にパウロが祈った事。それは、神様によって与えられる聖霊によって、心の目が開かれ、神様の偉大な力を教会の人が知る事が出来るようになる事です。神様の偉大な力はイエス様を死者の中からよみがえらせ、神様の右の座に座らせ、全ての権威を従わせられた、未だかつて誰も見たことのない力です。そして、そのイエス様をよみがえらせた神様の力を、イエス様に繋がる全て人が受けています。ただ、受けてはいるが、心の目が開かれていないゆえに、その力が働いている事、与えられている事に気が付いていない人がいるという状況にパウロは祈るのです。自分に働いている神様の力に気づき、知る時に、自分の力ではなく、神様の力によって教会は、この世界の中でイエス様に救われた者としての生き方を実現していくからです。パウロは世界を支配している権威に目を向けさせます。支配、権威、権力、主権は悪しき力が利用し私たちを捕らえる力です。けれども神様はこれらに勝つ力、名をイエス様に与えられました。魔術の盛んだったエペソの街。そこから救われた教会の人の中には、それらの力にとらわれていたり、影響を受けていた人もいたはずです。パウロは手紙で書き送ります。かつてとらわれ心奪われていたそれらに勝る名をイエス様は持っていると。イエス様の支配ではない支配で生きさせようとする力が働く中で、全てに勝る力が与えられている事に目が開かれ、教会がこの世界の中でキリストの体として生きる事を、聖徒の信仰が成長する事を願ってパウロは祈ります。心の目が開かれ、神様の偉大な力を知ることができるようにと。
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