「苦しみの後に見る回復」
2025年6月15日礼拝説教梗概
聖書:ペテロ第一の手紙 5章8節~11節
説教:安藤啓子牧師
神様は、迫害下に置かれていても、変わらず主に繋がれていることを切に祈り求めるあなた方をご存知で、心配していて下さるお方です。だからもっと神様のお力を信頼して、抱えている思い煩いや心配事をいっさい委ねるように勧めるペテロです。なぜなら神様が、届けられたすべての心配事の上に、神様のお力で最善をなしてくださるという確かなお約束に、今日のわたしたちの信仰をも貫かれているからです。
8節と9節でペテロは彼らに、「身を慎み、目を覚ましていなさい。」そして、「堅く信仰に立って、この悪魔に対抗しなさい、悪魔に立ち向かいなさい」と。悪魔に対しての防御を勧めています。ここに出て来る「悪魔」をペテロは、キリスト者たちを攻撃する、危害を加える能力と性質を持つ、ずる賢く悪い人格を持つ霊的存在と見ているのです。この悪魔が誘惑する目的は何でしょうか?キリスト者を、子羊の群れの教会を、真の神様から完全に引き離すことです。この獰猛な悪魔は、あの手この手で私たちを誘惑して来るけど。悪魔は、直接私達には手をくだせない存在なのです。「え!」って、一瞬不思議に思えるかもしれませんが。誘惑に引っかかった人間が、それを自分の生活に自ら取り込んだ瞬間、自分で自分に手を下すのです。9節では、この悪魔に対抗するために、堅く信仰に立ちなさいと彼らを激励しています。これは神様が介入されて、キリスト者に敗北でなく、勝利を授けて下さるという確信を意味します。けれどもペテロはここで、キリスト者たちがどのようにして悪魔に立ち向かうのかを具体的には告げていないので、神様の全ての武具を思い起こしました。
さて、10節には「あなたがたをキリストにあって永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたを暫くの苦しみの後で回復させ、堅く立たせ、強くし、不動の者としてくださいます。」との力強いお約束が語られています。
神様は、このように苦闘している者たちを堅く立たせ、信仰を全うさせてくださる恵みに満ちたお方なのです。聖霊の神様の助けと導きを。確かな希望を持って約束されているものを、受け取らせて頂きましょう。この11節のペテロの祈りに私たちも日々心を合わせて、キリストにある平安に与り、執り成しの祈りをささげられる者として用いて頂きましょう。
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