「神の、恵み深い救い」

2025年7月20日礼拝説教梗概

聖書:イザヤ書 43章1~7節

説教:安藤啓子牧師

 

 今日は、イザヤ書43章から教えられたいと願います。

 イザヤ書42章10節―16節では、イザヤがイスラエルの民に向かって『新しい歌を主に歌おう。喜び歌って声高らかに叫ぼう。』と呼びかけています。そして『彼らの前で闇を光に、起伏のある地を平らにすると。』神様からイスラエルの民に対して素晴らしい希望の預言が与えられています。神様がこれらのことをわたしがして、彼らを見捨てないと断言して約束されています。けれども、真の神様が最もお嫌いになる偶像などの他の神々に心を向けるならば、その人たちはさばかれ恥を見るとの警告もされています。

 43章1節の二行目と三行目に記されているのがヤコブとイスラエルという二種類の呼び名を使い分けていますので、見ておきましょう。もともとヤコブは、押しのける者の意味であった名が、神の民の意味を持つイスラエルに改名されたのです。ヤコブは、古い性質のままに歩む状態。イスラエルは、新しい性質によって歩む状態を示していると捉えます。

 ここでイザヤが『ヤコブよ、と呼びかけ、あなたを創造した』と言ってるのには大事な意味があります。それは、どの人も創造主なる神によって造られ、いのちを与えられたことを示しているのです。一方『イスラエルよ、あなたを形造った方が。』とは一体何を導こうとしているのでしょうか?ここで用いられているあなたを形造ったが持つことばの意味は、教え導く、組み立てるというものです。つまり、神の民であるイスラエルは、神ご自身が教え、導き組織にしてこられたという事を示しているのです。

 愛なる神は、ご自身が創造し、愛する人々を贖う力を持っておられるからです。神様には、人々の盲目の目をご自身の真理に開く力があります。神様は人々を人生の試練を通して導く力を持っており、ご自身が選んだ人々を決して見捨てないと約束しておられます。信じる者は、神が最終的に、ご自身の名によって呼ばれる民を、贖いの業を通して地の隅々から集めてくださることを確信できます。それは、神の名によって呼ばれる人々にのみ当てはまる神様からの恵みのものです。

 神様の恵み深い救いが勧められていきますように。お話を終えるに当たって、もう一度ご一緒に43章1節を読んで主の見後にお従いさせて頂きましょう。

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