「主イエスに従って」
2022年5月15日主日礼拝説教梗概
聖書:ルカの福音書5章1~11節
説教:住友曉伝道師
イエス様は、舟を説教壇として提供してくれたシモンに対して、「深みに漕ぎ出し、網を下ろして魚をとりなさい」と言います。シモンが、プロの漁師としてのプライドを滲ませつつ、期待もせず、イエス様の言葉に従って網を下ろしたところ、想定外の大漁となりました。この状況に驚いたシモンは、イエス様の足許にひれ伏し、自分は罪深いと告白します(8節)。
イエス様の言葉に聴き従って大漁という神の言葉の実現の体験をし、神の臨在に気づいた時、漁師シモンに罪人ゆえの恐れとへりくだりによる罪の悔い改めがもたらされました。そのようなシモンにイエス様は「恐れることはない」と声をかけられます(10節)。
私たちは、誰しも、心の奥底に「自分は罪人だ」という思いを持っています。主イエスは、悔い改めを示す人々に、「恐れることはありません」と今も語っておられます。そして、御自身が十字架に架かられ殺され、三日後に復活するという仕方をもって、あなたと神様との関係が回復され永遠のいのちが保証されるというプレゼントを差し出して下さっています。悔い改めをもって、遠慮なく素直に受け取りましょう。
また、イエス様は、シモンに対して「あなたは人間を捕るようになる」と言われ召されました。シモンとその仲間たちは、深みに漕ぎ出す時との従い方とは異なり、イエス様の召しに積極的に応答しました(11節)。魚を捕る漁師から人間を捕る者へと、彼らの生活の優先権が移ったのです。
主イエスは、今も親しく私たち一人ひとりに「今から後、あなたは人を捕って生かす者となる」と声をかけて下さっています。その御言葉は、権威と力ある神の言葉で、私たちへの保証です。私たちも、“自分の力を拠り所とする”という神に背く歩みの全てを捨てて、主イエスの招きに応答し、主イエスに従うことを最優先事項として据えて、信仰と生活の姿勢を整えていこうではありませんか。
また、主に従う者として、私たちも宣教の思いをもって舟を漕ぎ出していきましょう。今週も遣わされた所で、一人ひとりそれぞれの網を下ろし、神様の主権的な恵みによって何が捕えられるか体験していこうではありませんか。