「権威あることば」
2022年5月8日主日礼拝説教梗概
聖書:ルカの福音書4章31~44節
説教:住友曉伝道師
聖霊を受けられたイエス様は人々から拒絶されたナザレを去り、カペナウム会堂で福音を語りました。イエス様の言葉には今までの教師とは異なって権威があり、人々は驚きました。それは創造主の権威の受肉者としてお語りになった神の言葉でした。その会堂には悪霊に憑かれ大声で叫ぶ人がいましたが、イエス様は「黙れ。この人から出て行け」と一喝し、悪霊を追い出しました。続いて、イエス様は、高熱で苦しむシモンの姑の熱をもまた叱りつけて癒されました。どちらの出来事も、イエス様ご自身による「捕らわれ人に解放を告げ、虐げられている人を自由にする」というイザヤ預言の成就の福音を具体的に顕すわざでした。安息日の翌日になると、このニュースを聞いて集まった大勢の病人を癒し、悪霊を追い出しました。悪霊たちは、誰よりもイエス様がメシア=キリストであることを知っていました。しかしイエス様は彼らにものを言うのをお許しになりませんでした。彼らは主を礼拝しておらず、真の忠誠心から出るものではなかったからです。主は、私たちが受けた恵みについて喜びと感謝が溢れ出るように語ることを望まれます。
イエス様は朝早く寂しいところに退いて祈っておられました。神の言葉、福音を宣べ伝える主の働きの基は、不断の祈りにありました。祈りと働きは車の両輪です。私たちも日毎の祈りを大切にしましょう。
カペナウムの人々はイエス様を自分たちの都合で町に留めようとします。しかし、主の使命は「神の国の福音」を宣べ伝えることにありました。キリストの体である教会の働きも宣教が第一義です。教団では、「旧、新約聖書66巻は、すべて神の霊感によって記された誤りのない神の言葉であって、神の救いのご計画の全体を啓示し、救い主イエス・キリストを顕し、救いの道を教える信仰と生活の唯一絶対の規範である」と信仰告白します。この告白は、教会共同体に属して、神の国の民として生きる私たちの告白でもあります。神の言葉こそが人生の一番の道標であることを覚えて、これからも日毎に聖書を開き、御言葉に聴き、祈り歩んでまいりましょう。
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