「愛されたゆえに」
2024年1月28日主日礼拝説教梗概
ヨハネの福音書 15章9~17節
説教:安藤友祥主任牧師
イエス様は弟子たちに「互いに愛し合いなさい」という新しい戒めをこの夜与えられます。そしてその愛についての前提を教えられます。まず父なる神様がイエス様を愛されている。そしてイエス様も弟子たちを愛しておられること。イエス様は父なる神様に愛されているゆえに、父なる神の戒めに従順に従っておられる。同じようにイエス様に愛された弟子たちも、イエス様の戒めを守るのだと教えられます。
イエス様は「戒めを守ることで愛にとどまる。」と教えられます。注意しなくてはいけないことは、戒めを守ることが愛される条件のように勘違いすることです。何かの条件を満たした結果の報酬としての愛のように。そうではなく、父なる神様とイエス様の愛を基準として、イエス様の言葉を聞かなくてはいけないのです。そして順番を間違えてはいけません。イエス様が従順だったから父なる神様がイエス様を愛したわけではありません。イエス様は父なる神様に愛されていたからこそ、父なる神様に従順だったのです。前提として、愛の関係がそこにあるのです。そしてイエス様は父なる神様の戒めを守ることが喜びであり、その喜びの生き方へ弟子たちを招いています。
イエス様は「互いに愛し合いなさい」と愛するための掟を与えられました。私たちはまず、愛するよりも、愛されたいと願ってしまいます。むしろずっと愛されていたいとも願っています。けれども、イエス様の戒めは、「愛されなさい」「愛されていなさい」という受け身ではないのです。イエス様は私たちには愛が無いという事。愛する困難にとらわれていることを知っていました。だからこそ、まず自分の愛を示し、その愛にとどまる事。イエス様の戒めに従い続けることを通して、イエス様の愛にとどまる事へと招かれているのです。
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