「天地を創造し、統治している神」
2022年8月14日主日礼拝説教梗概
創世記1章1節
説教:安藤友祥主任牧師
『神は、永遠の御旨により万物を創造し、造られたものを摂理によって統べ治める絶対主権者である。』
「神様のみわざ」を知る時に、「聖定」「創造」「摂理」と言う言葉が使用されます。聖定とは、すべての事に前もってなされた神様の計画です。神様には不変性があるので、聖定には一切変更がありません。そして聖定の目的は、神様の栄光をあらわす事にあります。
神様は、聖定で定めた事を実行する為に、「創造」をされました。神様がこの世界を創造された理由も、神様の栄光をあらわす為です。そして、創造の出来事に目を向ける時に、神様はこの世界を、神様の目から見て善い世界として創造してくださいました。
この神様が創造された世界に関わられる現在進行形のみわざが摂理です。摂理の働きも「保持」「統治」に分かれます。
「保持」は、被造物を維持していく働きです。神様に創造されたこの世界は、神様の力に頼らずに自存出来ません。神様は今も生きておられ、世界を保ち関わってくださっています。
「統治」は、神様の自由が働き、聖定で定めた目的を成し遂げることが出来るようにと働かれるわざです。神様は人間の罪さえも、摂理の介入によって聖定のために導かれます。神様は確かにキリストの十字架のように人間の罪さえも用いてこられました。ですが聖定の目的、創造の目的に立ち返る時に、私達は、神の栄光を現わす為に創造されました。罪を犯すことを創造主が期待するはずもありません。私達は、神が喜ばれる事を知り、率先して行う事を望まれているのです。摂理の教理を学ぶ時に、私達に必要とされるのは謙遜さです。「何が起こっても、神様が摂理によって結果オーライにしてくれる。だから自由に何やってもいいのだ」となるのは、神様との正しい関係ではありません。
神様の聖定、摂理があるということを知る私たちは、この神様への献身、神様の計画への信頼と同意の祈りを捧げていきたいのです。祈りは神様に私達の願いを叶えてもらうための手段ではなく、神様のみこころに私達の思いを合わせていく行為であるとも言えます。それが神様の栄光の為に創造された被造物の、ふさわしい態度と言えます。
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