「時が良くても悪くても」
2023年11月5日創立76周年記念礼拝説教梗概
テモテへの手紙第二 4章2節
説教:安藤友祥主任牧師
創立76周年を迎えました。今日は合同礼拝、愛餐会とコロナで数年控えていたことを再開できることも嬉しく思います。
今日開いている箇所は、パウロが晩年、愛弟子であるテモテに宛てた手紙の中の一節です。テモテは第一回伝道旅行時にパウロが石打にあった町リステラの青年でした。テモテはイエス様の救いを受け、リステラとイコニオンの町の教会で評判の良い青年になっていました。パウロはそのテモテを連れていきたいと願い、ともに伝道旅行をすることになりました。けれども、聖書を読む時に、テモテの歩みは順風満帆だったとは言えません。コリントへの手紙を託されますが、第二コリントの手紙が書かれたように、指導が成功したとは言えない。この第二テモテの手紙も最初の手紙から二年の間が開きますが、テモテの状況は依然として難しかったことを想像します。そんなテモテにパウロは4:2の言葉を送りました。
状況の良し悪しを考えるときに、その状況に左右されてしまうという側面があると思います。そして、もしかしたらどこかで「この状況が打開出来たときに、外に目を向けられる」と思ってしまっているのではないかと問われます。けれども、聖書には、状況が悪い中で宣教の働きを推し進める神様の、聖霊のみわざが書かれており、その教会を励ます言葉が聖書に書かれています。宣教は聖霊なる神様のみわざです。聖霊なる神様が教会を突き動かし、宣教を進められます。
教会にはイエス様からの大宣教命令が与えられています。パウロはその宣教の命令に従うために、教会があるという事を確認し、またそこに立ち続けるために、テモテに手紙を送ったことを思うのです。
どんなに状況が難しくても、神様が礼拝へと礼拝者を招いてくださっていることに目を向けます。そして神様は人を救われるというみわざを、人の思いを超えたところで働かれていることを知るのです。パウロの言う良い時と言うのが、どのような状況かわからないという思いもあります。その中で、これからも、私たちも含め、すべての教会が、神様のみことばを宣教、宣べ伝えることができるように、そしてその時に、神様が礼拝者を起こし、導いてくださることを願い、その働きのために祈り、関与していきたいと願わされます。
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