「神の父性」
2024年11月10日主日礼拝説教梗概
ルカの福音書 11章1~13節
説教:安藤友祥主任牧師
今日開いている箇所は、イエス様が祈る事について、教え、導き、そして励ましておられる箇所だと言えます。イエス様は、弟子からの願いに、祈りの言葉を教えられます。「祈る時にはこう言いなさい」と。祈る時に大切なのは、何よりも、誰に対して祈っているのか?という事です。そして祈る対象が、どのような人格の方であるのか?をイエス様はこの箇所を通して教えられます。イエス様は神様の事を「父よ」と呼びかけることを教えられました。世界を創造し支配されている全知全能の神様を「父よ」と親しく呼びかけてもよいと教えられます。
「父よ」と呼びかけ、神様を賛美する祈りを教えるイエス様。私たちも願いだけではなく、神様をほめたたえ、賛美する事、感謝することを忘れずに祈りとして捧げていきたいのです。
イエス様は食事の事、罪の赦しの事、試みの事に関して祈る事を教えられます。これらは一度きり与えられたら良いのではなく、日々の必要がある事柄です。私たちは謙遜に神様にこれらを求める祈りを捧げていきたいのです。ここでイエス様が求めるように教えられたことは、神様はそれを叶える力がある方だから、求め祈りなさいというメッセージも込められています。神様は困っている人のために現れて行動してくださるから、神様に願いを持って行くべきだと。私たちは神様が、日ごとの糧を与え、罪を赦し、試みに合わせないでくださる神様だと信頼し、祈る事が出来るのです。
イエス様はある友人のたとえ話をはじめ、子どもに良い物を与える父親の話をされました。人間の父でもそうなのだから、天の父はどれほど与えてくださるだろうかとイエス様は教えられるのです。イエス様は、この箇所を通して、祈りを聞いてくださる、祈りを捧げる対象である、父なる神様に私たちの意識を向けさせるのです。イエス様は祈りを教える時に、祈り求める側の私たちではなく、祈りを聞かれる神様に目を向けさせます。この箇所で大切なことは、神を知るという事と言えます。イエス様は、祈りが向けられる神様の恵み深さに目を向けさせるのです。イエス様が挙げられた例は、神様が要求に応え、見つけられ、扉を開くことに熱心である方であることを明らかにしています。神様がどのようなお方であり、どのように恵み深く、私たちに関わってくださるかを知る事は、私たちの祈りを形作り、祈りへと導くからです。
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