「愛に根差して」

2022年1月1日新年礼拝説教梗概

聖書:エペソ人への手紙3章14~21節

説教:安藤友祥主任牧師

 

 私たちはどんな時でも、まず愛を土台にしなくてはいけない。だからこそ、パウロはここで根を張り、基礎を置くべきものが神様の愛なのだと強調しています。そして何があっても揺るがされないほどまでに、神様の愛に私たちは根を張り、基礎をしっかりと据えなくてはいけないのです。その他のものに根を張ったり、基礎を置いたり、頼ったりする事、信頼する事は、信仰が揺らぐ原因にもなってしまう事をパウロは知っていました。 自分のひとり子の命さえ惜しまずに救いを与えて下さった愛。実際に命を投げ出して救いを与えて下さったイエス様の愛。すでに実現してくださった神様の愛が注がれている。その愛を受けて生きる事が出来る。その愛に生きる事が出来る。その愛で愛していける。その恵みがどれほど大きいかをパウロは噛みしめて筆を進めます。 神様の愛に根差す。神様の愛以外の物に根差したり、基礎を置いたりしないように。今日から始まるこの一年、愛に生きる。自分で完結するではなく、愛を広げる。「愛に根差して」このみことばを、この教会の、共同体の標語としました。私たちの共同体の歩み、営み、交わりが、神様の愛に根差したものとして歩むことが出来るように祈っていきましょう。 2021年、いろいろありました。心を揺さぶられるような体験もあったかもしれません。心が乾いてしまうような時もあったかもしれません。不安に押し流されそうになったことがあったかもしれません。2022年も当然いろいろあると思うのです。その中で倒れない。抜かれない。枯れないためにしっかりと神様の愛に、根を張っていきたい。 神様の愛は人知をはるかに超えた、理解を越えた愛です。私たちもすでに愛を受け取り、歩んでいます。ですが、パウロは言うのです。神様の愛、こんなものじゃないぞと。もっとすごい愛を体験し生きることが出来るのだと。すごい力を受けて生きることが出来るのだと。その愛を、力をみんなで共有し、体験していきたいのです。ともに神様の愛と力を求めて祈っていきましょう。

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