「生きる希望」

2024年4月21日礼拝説教梗概

聖書:ペテロの手紙第一 1章1~9節

説教:安藤啓子牧師

 

 

 ペテロは、自分はイエス様から特別に福音を宣べ伝える使命を受けて遣わされているんだという確信に立って、手紙の冒頭で自分のことを「イエス・キリストの使徒ペテロ」と書きます。ペテロがこの手紙を書いたのは紀元64年。ローマ皇帝がネロの時、クリスチャン達に対する大迫害が始まり,遠い小アジアで寄留しているクリスチャン達に励ましと勧めの言葉を語るために書いたのです。彼らは、神様が、御子イエス・キリストを通して救いの中に入れ、エルサレムにおける新しい「神の民」の大きな群れに繋ぎ、彼らの信仰を養い育ててくれました。けれども、当時のローマ皇帝ネロによる迫害が激しく、その群れから散らされ、キリスト教とは縁もゆかりもない所に散って寄留している人達です。そんな社会の隅に押しやられている彼ら。エルサレムで神の民として教会生活をしていた時のような信仰が、薄れ始めていたのでしょう。そんな彼らにペテロは、どこに在ってもあなた方への神様の救いも、救われた者への神様からの恵みも祝福も約束も、一切変わらないと言う事を、確認させるためにペテロが手紙を書いたのでした。

 私たちは先日のイースター礼拝で、イエス様がよみがえられた事を心より喜び感謝しました。そこに働かれた父なる神様のご愛と、イエス様のご愛に感謝しました。今も生きておられるイエス様を。目に見えないイエス様との交わりの中で経験できる喜びを。そしてイエス様がまた終わりの時に、おいでくださることを信じる信仰も頂いている。これらはみな、たましいの救いを得ている者の幸いです。そして、イエス様に対する信頼と愛とを私たちの最大の喜びとして生きることへの恵みです。

 「イエス様の父である神様は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、「私たちを新しく生まれさせ」、「生ける望みを持たせてくださった」。」私たちは、この恵みに与る群れとされていることを信じ、喜び、感謝して、どこまでも主と共に歩ませて頂きましょう。そして、主の大いなるあわれみによってたましいの救いに与っている者たちの集まる教会として、更なる霊的な成長を願い、キリストの愛が満ち溢れる教会を立ち上げてまいりましょう。

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