「へりくだって神に従いなさい」

2023年7月30日礼拝説教梗概

聖書:ヤコブの手紙 4章1~12節

説教:安藤啓子牧師

 人々の心からへりくだる心が失われ、高慢な心が占領した結果、戦いや争いが起こって来て自己中心的なものや、人の心にある苦々しいものによって口論が起こっていたことにヤコブは頭を悩ませていたようです。

 ヤコブが、「神に従いなさい。悪魔に立ち向かいなさい」と勧めているのは、なぜなのでしょうか?それは私たちが神様に従うことを、悪魔が妨げているということです。争っているなら、あなたたちは神様ではなく、悪魔に従っています。神様に対抗して悪魔に従っていると。そんなことは望んでいないはずです。ですから私たちは神様に従って悪魔に立ち向かうのです。でも私たちは生まれながらにして悪に支配され、罪の中に生きて来たので、とても悲しいのですが、罪の性質を持っています。だから悪魔に誘惑されて罪を犯してしまうのです。自分の意思や努力では到底、誘惑に太刀打ちできない弱さを抱えているのが私たちの現状です。

 けれども神様は、ひとり子の主イエス・キリストをこの世に遣わしてくださり、私たちの罪の身代わりとして十字架につけてくださり、救ってくださいました。すなわち罪の奴隷から解放してくださったのです。イエス様を信じた人は、悪魔の支配から神様の支配に、暗闇から光へと移されたのです。ですから、クリスチャンは神様に従うことが出来るようになっているのです。

 神様はヤコブの手紙を通して、私たちにも自分を顧みるように働かれています。誰かほかの人のことではなく、今の自分はどうなんだろうかと。ヤコブは教会に書き送りました。兄弟たちと呼ぶ一人一人が、互いにイエス様に従い、祈り合い、愛し合う事を願って書いたことを思います。私たちも神様に探られること、気づかされることがあるならば自分の心を清めて頂きましょう。そして口から発する言葉が、受け取った人の徳を高められるように、聖霊の神様に力となって頂きましょう。そして愛なる神様に、常に心を見張って頂きましょう。私たちは本当に弱くて情けない者ですが、神様のあわれみと恵みによって少しでもイエス様のように歩める者へと変えて下さいと、心を一つにしてイエス・キリストお名前で、互いの為に祈り合って成長させて頂きましょう。

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