「信仰告白する共同体」
2022年6月26日主日礼拝説教梗概
聖書:ローマ人への手紙10章8~11節
説教:安藤友祥主任牧師
今日から「信仰告白」を軸に聖書を読みたいと願っています。ペンテコステに誕生した共同体。それは、「イエス様が生ける神の子、キリストである」と告白するそれまでに無かった共同体。教会は、誕生の時から信仰の告白を大切にしてきました。
歴史の中で、教会は何を信じているのか?という時に、教会が信じている内容として使徒信条をはじめ、様々な信仰告白を宣言してきました。信仰告白の言葉は、自分が何を信じているのか?という事柄を明確化すると同時に、教会の外に対して、教会はこれらを信じていると宣言する、宣べ伝える文章でもあります。
心に関してパウロが伝えている事は、キリスト教最大の神秘とも言える出来事、イエス様の復活の出来事を真実、事実だと信じるという出来事です。そして復活に関連する私達の罪の赦し、神様の裁きからの救いを信じるということです。理性も感情も全てを通して、全人格を通してイエス様の出来事を信じる。神様ならその事をする事が出来ると信じる、その神様を信頼する時に私達は神様に義とされ、救われるのです。
ここで言う「イエスが主」という告白。それは、イエスが神であり、イエスだけが主であり、イエスこそが主なのだと全人格を通して信じ、信頼し、従うということです。
この告白は、神様の前での告白です。神様は全知全能の神様であるゆえに、神様の前で私たちは丸裸です。行いも、心も探られる方です。自分の全てをかけた告白を私達は神様の前でするのです。
イエス様を主であると告白できるのは、私達の努力や情熱、気合なのではなく、神様からの働きかけ、恵みのみです。義も救いも信仰告白も神様からの働きかけであり、私達は応答したに過ぎないのです。すでに信仰を告白している人は、誰一人漏れることなく、すでに神様に知られ、愛され、働きかけられ、救いの道、命の道に入れられているということです。私達はすでに受けている恵みを覚え、与えられている恵みを告白するのです。信仰告白は、信じた時にした神様への信仰告白の宣言であると同時に、そこから始まっている継続的な現在進行形の営みです。
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