「福音への反応」
2023年6月11日主日礼拝説教梗概
使徒の働き14章
説教:安藤友祥主任牧師
第一回伝道旅行での出来事を記録した箇所です。各地の会堂に入り福音を伝えるパウロとバルナバ。そこには様々な反応がありました。喜んで受け入れるユダヤ人。拒絶するユダヤ人。福音を受け入れ信じる異邦人。
前進する伝道旅行。神様も多くの人を救ってくださいます。同時に、反発も強くなり、パウロに対する殺意も反対者の中で芽生えていきます。石打の難を逃れたパウロはリステラへ。そこで生まれつき足の不自由な人を癒しました。けれどもその奇跡がきっかけでパウロ達は異教の神々に間違えられ、偶像礼拝の対象にされそうになります。パウロは自分を神様だと勘違いしている誤解を解き、今まさに彼らがしていた偶像礼拝を否定し、まさにそれが悔い改めるべき偶像礼拝だと教えます。偶像礼拝から、真の神様に立ち返ることを伝えるために来たのだと語るのです。ここでパウロの説教を聞く人たちは、聖書的なバックボーンがない純粋な異教徒の人々。パウロはいきなり福音というよりも、福音を語ろうとしている人の中にある、信仰的な誤解を解き、そのうえで語る姿勢がここにあります。
伝道旅行はバルナバやパウロが閃いて始めた、個人的な働きではなく、教会の祈りの内に働かれた神様の働きであり、教会という共同体の働きとして始まりました。使徒の働きと言えますが、ここに書かれているのは、聖霊の働きであり、聖霊を送られたイエス様の約束の成就。イエス様の働きとも言える書物です。パウロ達はアンティオキア教会に報告するときに、こう表現します。「神が自分たちとともに行われたすべてのこと」と。この霊的な視点を私たちは忘れずにいたいのです。自分が何か出来たとしても、それは神様がともにいて行ってくださった。福音を伝えることが出来た。何か奉仕をすることが出来た。そこにはそのように働いてくださったイエス様の、神様の姿、助けを私たちは忘れてはいけません。イエス様を主体に見つめ直すという事をしていきたいのです。
最後に、今日の箇所を読む時に、多くの妨害があったけれども、神様が前進させる働きは誰にも止めることは出来ませんでした。神様の働きが起こる時に多くの反応が起こります。喜びと拒絶がそこにあります。私達は神様の一人でも多くの人が救われることを願っている、神様の真意を理解し、神様が喜ぶことを喜び、その働きに関わっていきたいのです。
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