「懼るな、ただ信ぜよ」
2024年2月18日主日礼拝説教梗概
聖書:ルカの福音書8章40~56節
説教:住友曉伝道師
イエス様はゲラサ人の住む異教の地から帰って来ました。ユダヤの人々はイエス様とお会いするのを待ちわびていて、群衆となって喜んで迎えました。私たちも、イエス様にお会いできる喜びもって待ちわびるようにして毎週の礼拝に集いたいと思わされます。
何よりも待ちわびていたのは、会堂司ヤイロでした。イエス様は死に瀕した彼の娘を癒すために共に彼の家に向かっていましたが、途中で長血の女性が登場します。彼女は、そっとイエス様の衣に触れることによって、12年間苦しめられた病から救われました。イエス様は「衣に触れたのは誰か」と問い、彼女と関わりを持とうとされました。彼女は、イエス様の御前に出ることによって神に栄光を帰し、苦痛と絶望の中にあった人生の全領域の回復が実現しました。
しかし、この間にヤイロの娘は亡くなりました。「もう先生を煩わすことはありません」という使いの言葉に、対抗するように「恐れないで、ただ信じなさい」とイエス様は言われました。神様は被造物である人との関係を回復したいと願われ、愛ゆえにイエス様を地上に送って下さいました。その神様が「煩わしい」とあなたに背を向けるでしょうか。神様は、あなたの人生の全領域に介入してあなたの抱える問題を解決したい、救いたいと願っておられます。全知全能の神様に手遅れという言葉はありません。驚き不安になり、恐れの思いが湧き上がりますが、「懼るな、ただ信ぜよ」(50節文語訳)と今日もイエス様はあなたを励ましておられます。ヤイロは、イエス様を信じて全てを委ねました。イエス様は、死んだ娘の手をとって「子よ、起きなさい」と蘇生させました。イエス様はいのちをお与えになる方です。
私たちも、神様に背を向け死んだような人生でしたが、十字架のイエス様の真理を知り、信じた時、いのちが流れ込み、聖霊が内に宿って新しくされました。そればかりではなく、死者の中からご自身が復活されて、信じる私たちにその先の希望、よみがえりと永遠のいのち、朽ちない体を保証してくださいました。その主イエスが、「懼るな、ただ信ぜよ」と言ってくださる。神様以外のものに目を向けて心配したり、恐れたりしているあなたに、この永遠のいのちに繋がる保証と希望を思い起こさせてくださいます。そして平安へと導いてくださるのです。恐れることなく信じ続け、大胆に主のご介入を祈り求めてまいりましょう。
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