「ここに希望がある」

2022年7月31日礼拝説教梗概

聖書:詩篇23篇4~6節

説教:安藤啓子牧師

 

 この23篇は、人生の最も困難な時期に直面した人々に与える慰めであり、神様への信頼が貫かれている事と、あらゆる時代にあっても神様の力と恵みを示しています。

遠い昔のダビデだけではなく今日の私たちも、一人ひとり違ってはいるでしょうが、日常生活で死の陰の谷にいるような、どうしようもなく辛くて厳しい問題や、どう選択すべきかと頭を抱えて悩む痛みを抱えながら生きているものです。一歩先すら見えないと焦りと不安で心が壊れそうになります。それが肉なる弱さを持つ私たち人間の現実の姿でもあります。

 でも、そのような辛く苦しい苦難の中で、ダビデが神様との信頼を貫くことができたように、<神様が私とともにおられるという約束>を覚えることができるなら。その時、力ある神様から勇気が与えられ、慰められるという恵みの体験に与れます。主の憐れみと力によって、必ず抜け出せるとの確かな希望が、私たちの思いを満たしてくれる信仰の恵みにも与れます。むしろ、その死の谷をも共に歩んでくださる、導いていてくださる神様の姿をも知ります。これこそが神様の愛です。

 既に私たちにその信仰が、神様から与えられているという恵み。聖霊によってその信仰を私たちが働かせるならば、全能の神様が必ず力をもって最善をなしてくださるのです。それは敵の前での完全な守りと祝福の食卓のような予想外の体験です。何よりも生ける真の神様が私とともにいてくださいます。それが最高の喜びとなるので心に平安があり、慰めを頂けるのです。

 このように聖霊の導きと助けを受けて、神様を唯一絶対の神様と信じる者に、神様は力となってくださるということを確信させて頂きましょう。ダビデがそうであったように、私達にもいつくしみと恵みが追ってくる体験をするのです。この神様の憐れみを思うときに、これに勝る神様のご真実の愛はありません。ですから愛するみなさん。ご一緒に神様の大きなご愛、いつくしみと恵み、揺るがぬ主の愛を心から感謝し、喜びを持って主の聖名をほめたたえてまいりましょう。

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