「祈りの力」

2023年12月31日礼拝説教梗概

聖書:ヤコブの手紙 5章12~20節

説教:安藤啓子牧師

 12節でヤコブは、「誓うことはやめなさい」と語り、「はい」は「はい」、「いいえ」は「いいえ」でありなさいと勧めます。私たちの誠実さは一貫していて、信頼できるものであることが大事だからです。

13節:ここにある勧めは、私たちが頭でわかっているようで実際には忘れているからです。苦しんでいても意外と祈りません。喜んでいても神様に感謝したり賛美したりしてないのです。

14節:どの様な状況の中にあっても祈ること、主の名で祈れる事はキリスト者の特権です。しかし特に病気の時、自分で祈るだけではなく教会の長老たちを招いて祈ってもらいなさいと勧めています。信仰による祈りは、病む人、弱っている人を回復させます。神様のみわざが表されるのは、主の御名によって祈ることにあります。

15節:祈りが効果的であるために大切なのは、熱き祈りや頻度ではなく「信仰」です。この「信仰」とは、神様に対する心からの確固たる献身であるといわれています。

16節:ここでヤコブが言っているのが祈りの力です。ヤコブは信仰による祈りが神様の大きな癒しの力を引き出す。だから、まず互いに罪を言い表しなさいと勧めます。この「互い」と言うのは神様が与えて下さる心許せる祈りの友です。一緒に礼拝を捧げ、神様に繋がり、神様の御思いで自分の言動を選び取ろうと切に願い祈りに励んでいるキリストに在る友。いつでも神様が互いの間に介入して下さり、御霊をもって導いていて下さるので、不思議なほど自分の心の内にあるものを素直に、そして安心して注ぎだし言い表すことが出来るのです。その上で神様が力となって働いて下さると信じ、主の御名で互いに祈り合えるのです。祈り求めるだけではなく、神様がどの様に働いてくださり、みわざを表して下さったのかをいち早く分かち合い、共に感謝の祈りを捧げ神様の聖名をほめたたえるという、大きな喜びに包まれるのです。そこに神様の力と愛が働いて、あわれみの中で私たちの健全な隣人愛と、信頼関係が主によって育まれていくのです。驚くほど素晴らしい恵み。これ程の贅沢は他には見つけられません。祈りの力を信じて互いに祈り合いましょう。

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