「恐れから喜びへ」

2023年12月24日主日クリスマス礼拝説教梗概

ルカの福音書 2章6~20節

説教:安藤友祥主任牧師

 クリスマスで起こった事。それは、三位一体の御子なる神様であり、救い主であるイエス様が人として生まれてくださったという事です。イエス様が生まれてくださったことがクリスマスの本質です。

 イエス様が生まれた夜の出来事、神様が選ばれた最初の礼拝者となる人々の姿がここにあります。羊の群れを見守っている羊飼い。そこに御使いが現れ主の栄光であたりが明るくなる。旧約聖書において主の顔を見たものは死ぬと言われています。主の栄光が周りを照らすという状況ゆえに、主がそこにおられるならば、羊飼いたちは死を覚悟したと言っても過言ではありません。御使いは羊飼いに恐れてはならないと伝えます。なぜなら、大いなる喜びを告げ知らせるために現れたからです。御使いは、恐れから、喜びへの転換をもたらしに来たのです。

 羊飼いたちはイエス様を見つけた後に、見聞きしたことが全て御使いの言ったとおりだったので神様をあがめつつ帰っていきました。ここには「すべて」と言う言葉が添えられています。一部だけそうだった、一部だけ違ったという事が無いのです。すべてが、神様が御使いを通して語られたとおりだった。自分たちのために神様が与えてくださったという救い主の誕生は、真実である。自分たちに救いがもたらされた。それは神様をあがめずにはいられない出来事だったのです。救い主が生まれてくださった。これこそが、御使いが言うように喜びの知らせなのです。

 12月に入ってから礼拝では、神様は契約を覚えておられ、私達へのあわれみを忘れない神様だという視点で御言葉を聞いてきました。そして、その神様がご自分の約束の言葉を覚えておられ、あわれみを忘れない方であるという事が、このイエス様の誕生で確かなものとなり、世に対しての証しとなったのです。差別を受けていた羊飼いのもとに御使いを遣わし、そのイエス様が何者であるかの証言者として選ばれるという回復のわざもここにあります。

 この箇所で起こっている事。それは、そこに人となられた神様であるイエス様がおられる。招かれた羊飼いが居る。そしてそこに賛美がある。礼拝が行われています。イエス様はこの時、確かに生まれてくださった。それは私たちにとっても大いなる事実であり、喜びです。救いの出来事はこれからの出来事ではなく、すでに与えられている喜びの事実です。

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