「聞き方に注意しなさい」

2023年9月17日主日礼拝説教梗概

聖書:ルカの福音書8章16~18節

説教:住友曉伝道師

 「4つの土のたとえ」に続く「ともし灯のたとえ」です。どちらも「聞く」ということがテーマです。

 16節では「明かり」について言われています。「明かり」は「神のことば」、「神のことばが指し示す神の国の奥義」です。神様の目的は、神様と人間との正しい関係が回復された神の国の実現です。イエス様はこの二つのたとえを通して「神のことば」、「神の目的」、「神の国の奥義」について語られました。「明かり」を点けた方はイエス様です。その「明かり」が灯されたランプはイエス様を信じ、従う弟子たちです。イエス様はご自身によって灯された「明かり」は隠さず、燭台の上に置かれて人々に見えるようにされなければならないと言われました。そのようにすることで、今は弟子たちだけの特権として隠され、秘められている「神の国の奥義」に対して多くの人々がアクセス出来るようになるのですと17節で言われました。

 18節では8節で主が言われた「聞く耳のある者は聞きなさい」を受けて「聞き方に注意しなさい」と主は言われました。弟子たちは、たとえについて、どういう意味か尋ねましたが、繰り返し熱心に尋ね求めたというニュアンスの言葉が用いられています。そのように、御言葉に対する聞き方は、漫然とではなく、緊張感をもって正しく聞くことが求められています。「持っている人」は、霊の耳を持ち、どう聞くべきかに注意して、正しくイエス様の言葉を聞き続け、信じ続け、従い続け、主の御業を、忍耐をもって待ち望む人です。その人は、更に多くの真理を理解し、御言葉の真理の恵みの中に歩んで行く。「持っていない人」は、霊の耳を持たず、どう聞くべきかに注意せず、正しく御言葉を聞こうとしない人のことです。その人は、御言葉を自分に対する神様のことばと捉えなかったり、自分勝手に解釈したりします。ウェストミンスター大教理問答では、御言葉の説教を聞く者に「勤勉・準備・祈りをもって聞くこと、聞いた説教を聖書によって調べること、信仰・愛・柔和・心の備えをもって真理を神の御言葉として受け入れること、それについて瞑想し、語り合うこと、心に蓄え、生活の中でその実を結ぶこと」が求められています。尽きることのない神様の御言葉を蓄えて養われて、明かりを灯し続けてまいりましょう。御言葉を注意深く正しく聞いて、その御言葉に信頼し、御言葉に生かされることを願い求め、更に増し加えられる主の恵みと祝福に与ってまいりましょう。

 

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