「種蒔きと種」

2023年7月16日主日礼拝説教梗概

聖書:ルカの福音書8章1~15節

説教:住友曉伝道師

1.女性の働き(v1~3)

 ユダヤ会堂から締め出されたイエス様は、町や村を巡り歩いて巡回伝道を始められました。イエス様には12弟子の外、多くの女性たちがお供をしていました。女性たちが財政的にもイエス様をお支えしていました。使徒たちも、女性たちも多様の経歴でしたが、イエス様を信じることで一致した群れ、エクレシアの姿です。

2.4つの土のたとえ(v4~8、v11~15)

 イエス様ご自身が解き明かしもされた有名なたとえです。4つの土壌は人の心を表します。①道端の土は固くて御言葉の種が蒔かれても芽吹くことはありません。それどころか、鳥のように悪魔がやって来て御言葉を取り去って行き、痕跡も残りません。②岩の上に薄く土が被っただけの土壌は、芽を出しても根を張ることが出来ないので、水分を吸収できず枯れてしまう。御言葉を信じるけれど試練が来ると、信仰を捨ててしまう人です。③茨が茂っていた土壌は根が残っていて、そこに蒔かれた種と一緒にやがて茨も芽吹いて、実を結ぶまでに生長できません。生活のせわしさを優先させて神様のことを締め出してしまう人のことです。④良い土壌とは良い心のことです。その人は御言葉を注意深く聞いて、心に留め、その真意を見出すまで考え抜いて、行動を起こします。

3.種蒔き人はイエス様(v9~10)

 イエス様はたとえの目的を話されました。イエス様はイザヤ6:9を引用して、たとえは理解できないようにするために語るとおっしゃいました。それは「良い地」である神の国の奥義を知ることが出来るイエス様を信じる人たちと、たとえで言われた最初の三つの地である信じることのない不信仰な人々と明確に区分するためでした。そこには神の言葉が伝えられてもパリサイ人や宗教指導者をはじめとした反発する人々の存在と、やがてイエスを十字架につけろと言う民衆たちが指し示しめされています。

4.種は神様のことば

 種を蒔かれる土壌の立場でたとえを見る時、主を信じる私たちは既に「良い地」です。良い地は自分の努力でなるのではなく、私たちが受けた聖霊の力、神様の恵みによるのです。種である御言葉もイエス様とその弟子が蒔いて下さいました。生長した私たちに今、主は、種を蒔くようにと励ましておられます。聖霊に押し出されて、収穫の時を待ち望みながら種を蒔く者とさせていただきましょう。

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setachu
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